World 世界観

オーク

屈強な肉体と、激しい闘争心を持つ種族。
強大なる敵を打ち倒すことを最高の栄誉と考えており、あらゆる意味での弱さを嫌悪している。

首都と領土

オークには明確な首都が存在せず、その代の王の住居が首都に類するものとなる。
結果、現在は、ゾルバ王の住む“ドガの城塞”が首都に相当する。

ドガ要塞

オークは狩猟以外の産業を率先して行わず、敵から奪った戦利品で生活することを理想としている。
そのため、市場のようなものはほとんど開かれない(戦利品の物々交換会は度々開かれる)。
とはいえ、現実的にそれだけでは生活できず、多少の農耕や、必要に応じて採取、採掘も行う(オークたちとしては、情けなく苦渋の仕事)。
オークの領土に自生するドードー種という樹木は、最高級の家具の材料となり、自然、林業は盛んになってしまった(やはり、オークたちにとっては、くだらない仕事)。
オークの総人口は不明だが、恐らくはエルフとドワーフの中間程度だろうと推察されている。

政治状況

  • ドガ

ドガ

首都:ドガ要塞 統治者:ゾルバ

オーク史上最強の勇士と呼ばれる、ゾルバ王の治世となる。王朝のような機関はない。
オークは伝統的に、王という言葉を避けるため(玉座に治まり、枯れてしまった人物という意味合いが含まれる)、将軍、王将の名で呼ばれることが多い。
ドワーフとの戦争である“ルドの竪琴大戦(ドワーフの宝である“ルドの竪琴”をオークが盗んだとの誤解によって生じた紛争)”において、戦いを治めるために、両種族の代表による決闘が行われたことがあり、ゾルバはオークの代表だった。
装備で圧倒的に劣っていたにもかかわらず、見事に勝利をおさめ、その名声によって、オークの王に推されることになった。
ゾルバは強者であるだけではなく、オークとは思えないほどの情愛と知恵の持ち主であり、エニグマの侵攻などの危機に対しても、戦い一辺倒ではない解決策を示している。
大よそ、名君とも呼べよう行動だが、オークの首領としてはあまりに特殊であり、反発する者も少なからずいる。
ゾルバも秘密同盟“ノーファスライルの環”の一員であるが、国内事情を鑑み、誰にも明かしてはいない。

歴史

戦争の歴史

オークの歴史は戦争の歴史であり、それ以外の記録はほとんど残されていない。
しかも、記録を残すという行為自体が無意味と考える性質があり、二代の王をさかのぼり、関係者が死に絶えた時点で、彼らを知る手段は無くなってしまう。膨大に残されたオークの戦争の記録も、すべて敵側に残されたものである。

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また、オークの王は、挑まれればいつでも戦いを受け、その勝者は無条件で王座を受け継ぐことになるため、交代がめまぐるしく、これも記録の残らない一因となっている。
どの歴史の一面を切り出しても、人間、エルフ、ドワーフなどの友好国であったことは皆無であり、あっても軍事協定の締結程度である。エニグマの前に下火になったとはいえ、実際、地方では現在も紛争がくり返されている。
また、現在では失われている文化だが、人間やエルフなどを食料としていた記録もあり、オークが無条件で忌み嫌われる遠因となっている。これは、オークが使用することわざや、たとえ話の端々にも残されている(人間=よくしゃべる肉、エルフ=すました肉、などのたとえ)。
尚、リザードマンに対しては、現在でも地方などで捕食しているとの記録もあり、極めて険悪な間柄となる。

軍事面

理屈を超えた戦闘民族

オークは種族として、理屈抜きに勇猛で優秀な戦士である。
戦いの中に身を置くこと自体が至福である彼らは、決して怯まず、死も恐れず、敵対者を撃ち倒していく。
剣や斧による肉弾戦の強さに目を引かれるが、弓の腕もあなどり難く、魔法もこと戦闘に関するものだけは長けている。
さらに斥候のようなあ種族の性質的に苦手と思われる任務も、戦闘に関するものであれば、非凡な能力を発揮する。
総じて、戦闘に関しては、血統として有能な種族と言える。
反面、退却の命令に従わなかったり、生け捕りにすべき捕虜を殺してしまったり、組織立った戦いが苦手であり、長期戦では裏をかかれる可能性が高くなる。
また、総体的に防御防衛といった行動は性質として不得手。
拠点を守り続けろとの命令を受けたにもかかわらず、拠点から反撃に飛び出してしまったなどの失敗も報告されている。

宗教と信仰

破壊と再生の神ガルバガ

破壊と再生の神である“ガルバガ(輪廻も意味する)”を崇める。
これはオーク特有の神であり、他の種族では悪魔に分類される。
炎を踏みつける姿で描かれるガルバガ神は、オークの崇める神とは思えないほど、穏やかな表情を浮かべていることが多い。
これは死や破壊の先には、新しく、素晴らしい世界が待っているとの教えを表したものである。
ガルバガ神は武器を携えていることが多いが、得物の統一はされていない。
各々が武器を、思い描き、崇めることで、その上達が望めるとされている。
また、オークにはすぐれた画家や彫刻家は少なく、ガルガバ神の肖像や彫像もあまり存在しない。

他種族に比べて、熱心な信者がいるわけではないが、戦争の前には、ガルガバ神のほこらに供え物をして、祈りを捧げるなどの儀式は行っている。
これを、困ったときのガルガバ頼みとして、自嘲する向きもある。
また、戦いの中で敵を撃ち倒した場合は、ガルガバ神の名を呼ぶ者も多い。
これは死者をいたわっているのではなく、自分の手柄をガルガバ神に誇示しているもの。

文化と交通

文化性を唾棄する社会

文化的な事業はほとんど行わず、民間レベルでも極めて少ない。
それでも、食器などの焼き物や、武器防具に、オーク式とされる優れた逸品が散見される。
それらの評価は、装飾よりも実用を極めた、機能美とも呼ぶべき部分に与えられる。
もっとも、これらはオークの世界では唾棄される仕事となり、“ドルガバル(緑肌)”という位の低い者が担当している。

ゾネリの呪輪

車輪に死者の魂を封じ、自動的に回転させる巨大車両を使い、全領土を繋いでいる。
この封印の魔法は、ゾネリが死霊魔術を修める一環として開発したもので、俗に"ゾネリの呪輪"と呼ばれる。
エルフは、その手法を解析しているが、おぞましい技術として実用していない。
封じられた犠牲者の魂は、八割方が戦死したリザードマンであり、同種族が搭乗するとわななき、運行に支障が出る。